乗り心地とハンドリングの性能向上を高い次元で両立。四輪車用製品 S-SEES Showa Super Empowering Efficient Suspension

開発の狙い

 S-SEESの開発にあたり、ショーワが長年培ってきた、ショックアブソーバのフリクション管理技術を駆使して、微振動領域での荷重の立上り特性を改善し、車両の動きを抑え、乗り心地とハンドリングの性能向上を高い次元で両立させることを狙いとしました。


技術的特徴、優位性

 S-SEESでは、部品材料等の組合せ試験を繰り返し、要素技術を駆使して摺動部品を全面改良し、微振動領域において荷重がより早く立上る特性を見出しました。
 これにより、路面の荒れ等による振動を効率よく吸収し、コーナリングにおける車体の無駄な傾斜を抑え、運転者の意図した操作に忠実に反応する機敏さを備えています。


開発者の声

手で感じるのは重要です

 S-SEESの開発は、2002年頃のスタートから2010年のR開発完了まで約8年かかりました。開発スタート時は、フリクションが大きい=ダンパー性能がよいとの考えでフリクションを大きくする手段を模索しました。ところが、いざ車に組付けて走行するとあまり良くなく、組付けてから時間が経つと性能が変わってしまうこともありました。試行錯誤しているなかで重視したのが、手で部品を触って評価する“手感評価”でした。もちろんデータでの証明も実施しましたが、この評価方法をヒントに部品開発の方向性を決め推進していきました。今では、実車の感覚がほぼ手感でわかります。また、この開発は開発メンバーのアイデア、部品メーカーの協力あってこそ成し得た開発で、非常に勉強になることばかりでした。

  四輪サス開発部 研究BL 照内 宏雄
四輪サス開発部 研究BL
照内 宏雄

目に見えないモノとの闘い

四輪サス開発部 設計BL 長町 知宜
四輪サス開発部 設計BL
長町 知宜

 

 S-SEESの開発では、各部品がダンパー性能に影響を与える因子を抽出し、形状および材料の検討を行いました。特に材料の検討では、実際に“目に見えない”内容もあって、試行錯誤の連続でした。またそれぞれの部品の相性もあり、試作時の案別数は100案別を超えています。S-SEESは部品の開発ですが、ダンパーASSYや車両の挙動に対する考え方も必要であり、「机上検討」⇔「実機評価結果のフィードバック」を何度も繰り返して、目標を達成させることができました。最後に、S-SEESの略称を付けるのにも苦労しました。