BFF & BFRC-lite(Balance Free Front Fork)

 市販をベースとしたレーシングマシンにて競われるWSBK(スーパーバイク世界選⼿権)において、2013年、2015年シーズンにシリーズチャンピオンを獲得したカワサキ・レーシング・チーム。その足元を支えたショーワ独自のサスペンション技術である「バランスフリー・テクノロジー」を、そのままフィードバックした量産モデルが『BFF ™/BFRC-lite ™ 』です。ピストンを直列に配置することにより、圧力バランスの変動を抑えた油圧回路を採用した減衰力発生機構と窒素ガスによる加圧が、ストロークに素早く追従した減衰力を発生させます。

箇所に集約させた減衰⼒発⽣バルブ構造により応答性を向上

 オイルで満たされたシリンダー内を、減衰⼒発⽣機構を備えたピストンを往復させる従来のダンパー機構では、メインピストンで発生する減衰圧とロッド進入によるサブピストンで発生する減衰圧が発生し、それぞれ発生する減衰圧の差の変動が応答性や乗り心地に影響を与えていました。『BFF ™ (バランスフリー・フロント・フォーク)』、『BFRC-lite ™ (バランスフリー・リアクッション・ライト)』と名付けたショーワ独自の「バランスフリー」構造は、シリンダー内のピストンに減衰力を発生しない構造を採用、減衰力発生機構をシリンダー外側に配置、加圧することで減衰力応答性向上を果たしており、フロントフォークにおいてはアクスルホルダーに、リアクッションにおいてはアッパーメタルに一体化しております。
  これにより、旋回時などサスペンションがストロークするシーンにおいても、接地感が安定し、ライダーに安心感を与えることを目指しています。バランスフリー構造により減衰力発生のタイムラグを最小化することで、外乱にも強く、安定した動きを実現することにより、まっすぐ走っているだけでも「上手になった」とライダーに感じてもらえるダンパーシステムを実現しました。

鍛造製アクスルホルダーを初採⽤し、商品性向上

 また、レーシングテクノロジーを量産にフィードバックするにあたり、ショーワとして初めてアクスルホルダーを鍛造製にするなど、商品性と量産性を向上させています。また、直列ピストンユニットを活かした伸び(引き)・縮み(押し)の独立した減衰力可変機構も装備、ユーザーが味付けの変化を楽しめる価値も備えました。バランスフリーの基本構造はそのままに市販車に要求される耐久性も満たすよう、シールやオイルリターン経路などにも配慮しています。なお、リアクッションの『BFRC-lite ™ 』は前モデルより大幅な軽量化を実現しており、コンパクトな設計としています。

BFF & BFRC-lite(Balance Free Front Fork)BFF & BFRC-lite(Balance Free Front Fork)

※写真はSPK株式会社より発売されているスーパースポーツ用ハイパフォーマンスサスペンションです。