BRA-EPS(Belt Rack Assist EPS)

 開発が加速する自動運転技術を搭載した車両では、高出力化、高度な信頼性や冗長性、省燃費化、低騒音化などがEPSに求められます。これらの要求に応えるため、ショーワはベルトドライブ式ラックアシストEPS(BRA-EPS®)を開発中です。汎用モーターを用いながら、ベルト駆動とボールスクリューを組み合わせて高出力を実現。フェールオペレーションを想定した高度な信頼性や冗長性を実現するとともに、トポロジー最適化でハウジングを軽量化し、車両の高効率化にも貢献します。

優れた信頼性と高い冗長性

 自動運転技術の進展・実用化に伴い、EPSに求められる性能や仕様は一層高度なものとなります。先進装備の装着による車両重量の増加、ドライバーに代わってEPSが単独でも操舵を行えるための高出力化やEPS自体のさらなる高信頼性化が必要となるほか、万一トラブルが発生しても一定の機能を保つバックアップ機構、いわゆる高度な冗長性が求められます。

 そこでショーワはベルト駆動とボールスクリューの組み合わせにより、コンパクトでありながら減速比が高く、信頼性と精度に優れた減速機構を実現することで、汎用モーターでも十分な出力を発揮できるベルトドライブ式ラックアシストEPSを開発し、今後の車両造りのニーズに応えます。

省燃費化や運動性能の向上に貢献する小型・軽量化設計

 また、EPS本体に舵角機能付きのトルクセンサーを搭載することでシステムの位置制御性を向上。駆動用モーター、ECU、トルクセンサーに改良を施すことで、フェールオペレーションに対応する冗長性も確保しました。さらにはショーワがラックアシスト式 EPS(RA-EPS®)の量産実績で培ったボールスクリュー技術に進化を加え、今後開発が加速する電動化車両にも対応可能な低騒音システムを実現します。

 加えて、トポロジー最適化設計とショーワ内製薄肉鋳造技術の融合によるハウジングの薄型化や中空構造の圧接ラックバーなどの軽量化技術を取り入れることで要求がますます高まる軽量化と、ボールスクリュー量産実績技術と機能集約によるパッケージ小型化を実現することで、車両の省燃費化だけでなく、運動性能の向上にも貢献します。

 ショーワが取り組んできた独自のフィール研究の成果も遺憾なく活用。新たに整備された自前テストコースを活用した車両運動性能と連鎖したフィール研究の成果もフィードバックすることで、更なるフィール向上を図ります。

 更に、自動車がインターネットを介して外部と繋がるコネクテッドカーの急速な普及も見据え、セーフティクリティカルなシステムであるEPSとしてのセキュリティ対応も、順次進めていきます。また、高出力化を達成したことで、中・大型車両やSUVへの搭載にも道を開きました。

BRA-EPS(Belt Rack Assist EPS)