SHOWA EERA HEIGHTFLEX

 車高が高いアドベンチャーモデルでは、足着き性が悪くなりがちで、OEMによっては、サスペンションストロークを短縮した低車高仕様車を設定しているのが現状です。そこでショーワは不整路面での走破性と足着き性という、相反する2つの要素を両立するために『SHOWA EERA® HEIGHTFLEX®』を開発しました。ストロークセンサーが走行中の車高を検知し、走行中に前後車高を最適化しながら、車両停止時には自動的に車高を低くし足着き性を大幅に向上させます。車高調整のためモーターを利用しオイルを供給することでスプリングのプリロードを変化させるタイプのデバイスを備える大型ツアラーモデル/アドベンチャーモデルの例もありますが、『SHOWA EERA® HEIGHTFLEX®』はモーターではなく、スプリングプリロードを変える油圧ジャッキ部にダンパー伸縮を利用しオイルを供給するセルフポンピングシステムを採用しているため、軽量、小型、省電力そして低コストを実現します。

セルフポンピング機能と、オイルの供給量を制御する電子制御式油圧バルブを組み合わせた、世界初の電子制御式車高調整技術

 車高を変えるには、油圧ジャッキによってスプリングのプリロードを変化させる必要がありますが『SHOWA EERA® HEIGHTFLEX®』では、モーターではなく、ダンパーストロークに伴うオイルの流れを利用します。オイル経路にある電子制御式油圧バルブによってオイル流路を変え、停止直前に油圧ジャッキ内のオイルをリザーバータンクに逃がす事で車高を下げます。一方、走行開始後に車高を上げるときは、オイルをジャッキ内に送り込むことでスプリングのプリロードを高めます。走行中、最適な車高をキープする間は電子制御式油圧バルブのオン/オフを制御し油圧ジャッキ位置をそのままに維持しながら、一般的なダンパーのようにオイルはダンパー本体とリザーバータンク内で行き来します。

 車高は、停止直前に低くなるように設定されており、車速情報や減速Gから電子制御式油圧バルブの開弁タイミングを制御し約1秒で車高が下がります。走行により車高は上昇し、一般的な舗装路であれば、30秒程度で上昇が完了します。

 走行中は、サスペンションのストロークセンサーがその動きを検知し、「ソロ、タンデム、積載」の如何なる状態でも、自動で適切な車高となるような設定となっています。またユーザーが好みの車高をセレクトする事も可能です。

 また大型ツアラーモデルに搭載した場合、足着き性の改善だけでなく、停止時に車高を下げることでロー&ロングフォルムを際立たせることも可能となり、モーターサイクルのスタイリングの楽しさを広げる技術です。

SHOWA EERA HEIGHTFLEX