SHOWA EERA SFF-CA

 2017年5月、ショーワは二輪車用電子制御技術を『SHOWA EERA®(Electronically Equipped Ride Adjustment)』シリーズとして商品展開を発表し、『SHOWA EERA® Balance Free Damping Force』をシリーズ第一弾として位置づけKawasaki Ninja ZX-10R SE向けに量産をスタートしました。
2018年のEICMAでは、この『SHOWA EERA®』シリーズの最新技術としてカートリッジ構造をベースとした『SHOWA EERA® SFF(Separate Function Front Fork)- CA(Cartridge)』を発表し、アドベンチャーモデルやツアラーモデルへの商品展開を図ります。
 従来は四輪車用からの転用が多かった電子制御式油圧バルブをショーワは二輪車用として独自開発。二輪車用に最適化した特性とすることで優れた操縦安定性と乗り心地を実現しました。また、電子制御式油圧バルブを並列で減衰力発生部に追加することで、既存のコンベンショナルダンパーの基本性能はそのままに、電子制御化を可能にしています。

サスペンションストロークが長いアドベンチャーモデルやツアラーモデル向けに開発されたSHOWA EERA® Damping Force シリーズ第二弾

 ショーワは、全てのライダーに、目的や体格、走行環境等の違いに合わせたより豊かなライディングを提供するため、二輪車用電子制御技術の開発に取り組んでいます。減衰力可変システムや車高調整システム、ステアリングダンパーシステム、またこれらのシステムを操作するアプリケーションの開発を進め、2017年5月より、二輪車用電子制御技術の取組みを『SHOWA EERA®』と命名し、シリーズで商品展開を進めています。

 オンロードスポーツモデルやアドベンチャーモデルを中心として、欧州製のハイエンド二輪車に電子制御式ダンパー装着モデルが急激にシェアを広めています。電子制御式ダンパーを搭載すると、操縦性と乗り心地の両立が容易になる一方で、従来の二輪車用電子制御式ダンパーは四輪車用からの転用が多く、その特性が二輪車用に最適化されているとは言いがたい状況にありました。そこでショーワは、二輪車用ダンパーに求められる減衰力特性の実現に最適な電子制御式油圧バルブを開発。この電子制御式油圧バルブは、既存のコンベンショナルダンパーの基本性能はそのままに、電子制御化を可能にしています。 走行中は、サスペンションのストロークセンサーがその動きを検知し、「ソロ、タンデム、積載」の如何なる状態でも、自動で適切な車高となるような設定となっています。またユーザーが好みの車高をセレクトする事も可能です。

 また、この電子制御式ダンパーは走行状況を的確に把握する為に、ストロークセンサーを内蔵し、車体の小型・軽量化に貢献するとともに、ストロークセンサーからピストンスピードを計算するため、応答性がよく、ロードモードでの切り返しや乗り心地の領域でもライダーの違和感を解消できます。実際に、テストライダーからも、「電子制御付は違和感が生じることが多いが、ショーワ製電子制御式ダンパー装着時には、基本性能はコンベンショナルダンパーと比較しても遜色がなく、制御によって追加機能が大きなアドバンテージになっていると感じた」というコメントを開発段階で得ています。

 さらにショーワは制御用ECUやその制御に用いるロジックやソフトウェアも独自開発しています。二輪車用ダンパーの開発で長年培ってきたノウハウを生かし、オンロードスポーツモデルであればトラクション性能の向上、アドベンチャーモデルでは悪路走破性の向上、ツアラーモデルでは長距離ツーリングでも快適な乗り心地等をサスペンションシステム全体で実現する技術を確立しました。

 昨年量産化した『SHOWA EERA® Damping Force』のKawasaki Ninja ZX-10R SEへの搭載を皮切りに、オンロードスポーツモデルからアドベンチャーモデルまで適用車種を拡大していくとともに、今後も『SHOWA EERA®』シリーズを中心に充実した製品を積極的に展開していきます。

SHOWA EERA SFF-CA